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異世界旅行記

所謂、コンサート備忘録。

『花・虞美人』4月16日午後公演

「花・虞美人」舞台公演、全公演終了、お疲れ様でした!!!

 

初・凰稀かなめ様、拝見してきましたーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 

初・宝塚の時にも書いたのですが、

 

tureduure.hatenadiary.jp

 

 

かなめさんのことは、一目惚れです、ええ。

2014年の「嵐にしやがれ」に宙組の方々がゲストで来られた際に、白いスーツを着られていたかなめさんを拝見して、「なんや、この美しい人は……」とたまげましたよね,

ええ。

 

嵐にしやがれ」の中で行われたショー内で、松本潤さんと凰稀かなめさんが踊られていたシーンとか、美しさの極みすぎて、絵画のごとく保存したい感じでしたねえ、ええ。

 

まあでも正直、キレイな人だなぁ、くらいだったんです、最初は。

そこから、NHKの宝塚100周年の各組トップ男役にスポットを当てた番組を観て、「このストイックさ、どこかに覚えがあるぞ……潤くんや……」となりまして、密かにファンをさせていただいてたのですが、何分お金もないし、取り方も分からないし、で拝見できぬまま、かなめさん卒業されて…。

 

かなめさん生で見たいなぁ……と思っていたところに、凰稀かなめ退団初主演「花・虞美人」のお知らせ……。地元もあって、これは行くしか…!と、速攻チケットを取りましたよね……ええ。

 

結論から言うと、凰稀かなめ様、本当に美しくて、可憐でしなやかさがあって、可愛らしくてかっこよくて、最高でした……。(無意識に「様」をつけたくなる、あの感じはなんでしょうね…美は暴力ですね……)歌も可愛らしい声だし、舞もしなやかに伸びる手足がしなやかに動いていて、「ああ、絶世の美女や……」ってなりましたわ、へえ。また、かなめさんの舞台観たいなぁと思いました。

 

物語としても、とても興味深かったので、私のチキン脳で感じた感想を書いておきます。

と言っても、私の拙い感想など何の意味も持たないですが……笑 自己満足です。

 

 

 

舞台『花虞美人』のキャラクターのベースは、史実(『三国志』)を基にしていて、物語は完全オリジナルでした。でも、「あったかも知れない世界線」として、とても残酷かつ魅力的なものでした。

 

www.hana-gubijin.jp

 

【あらすじ】

真実の愛か、重い恩義か。ふたりの男に愛され、選んだのは……美しい娘・虞姫と、青年・劉邦は、永遠の愛を誓い合う。だが・・・。幸せの絶頂だった結婚前夜、秦の始皇帝の軍が村を襲い、虞姫は連れ去られてしまう。劉邦は決死の覚悟で虞姫を救いに行くも、すでに虞姫の姿は無い・・・。引き裂かれる二人・・・。そこに現れる一人の男 項羽……。別れ・復讐、そして愛。はたして虞姫の運命は・・・。中国では、有名な「項羽と劉邦」の物語に基づき虞姫にスポットをあてて描いた新しいストーリー。(公式HPより)

 

以下、私の簡単な所感。

 

・赤と青と、紫で色分けされた項羽軍と劉邦軍と、秦王朝

 キャラクターが多い物語において、誰がどのキャラクターか識別できるというのって、大事だと思うんですね。あるいは、物語の中で「敵」「味方」がはっきりしていた方が見やすいものもあると思います。

この舞台では、衣装の色・さらには照明によって、項羽軍か劉邦軍かというのが、一目瞭然になっていました。歌舞伎の隈取りではないけど、可視化されていて、観ていてわかりやすかったです。趙高がずっと紫を纏っていたのもそういうことだろうし、姫が紫の中に橙の着物を着ていたのも、そういうことだと解釈しました。

 

項羽軍 ― 青(冷徹なイメージを付与?)

劉邦軍 ― 赤(情熱的なイメージを付与?)

・王朝 ― 紫(高貴さ、ミステリアスさ、傲慢さ…を付与?)

 

衣装の変化が印象的だったのは、子期と、何と言っても虞姫です。

 

子期は虞美人の弟で、今風に言えばかなりのシスコンです(笑)まあ、孔子の教えなんかでも家族が一義だったりしますから、そう一義的にとらえては失礼でしょうが……。

で、その子期、最初は姉の無念を晴らすため(姉は殺されたものと判断したので)、また尊敬する義兄(となるはずだった)の劉邦のため、劉邦側についていました。その時は勿論、赤い衣装です。そこから、変遷を経て、かつての盟友だった劉邦軍と合いまみえた時は、青っぽくはあるんだけど、土まみれた農民の服といった感じの衣装でした。子期にとって、一番に大切だったのは、お姉様である虞姫で、でも、結局、自分のかつての仲間への後ろめたさみたいなものもあって……。基本心優しい少年と青年と過渡期の人なので、見ていて切なくなりました。

 

そして、虞姫。虞姫は、最初華やかなピンクの衣装で登場します。結婚式では、「赤」の着物を着るつもりでした。ところが強奪されて、秦の始皇帝の相手をさせられます。その時は、「白」でした。(ここでは、「されてもなお、美しい姫」というのが、衣装と現状との対比で表出してきたと思います。)そして、項羽に心を許していく中で、水色の衣装に代わります。でも、この水色の衣装、袖には、あの日のピンク色が残っているのです。項羽に心を許しながらも、心から劉邦が消えない様が、衣装によって見事に示されている様に、感動しました。そして、舞台の最後のシーンは、あるはずだった結婚式(あるいは夢の中)で、赤い衣装を着て終わります。その辺のところは、他にも語りたいところですが。

 

演出として、印象的だったのは、項羽の最後でしょうか。圧倒的劉邦軍有利を表すかのように、証明は基本的に「赤」だったのですけれど、項羽が刺される瞬間、雷に打たれるがごとく鮮明な青になっていて。強く激しい項羽の最後がとても印象付けられるような演出でした。あと、項羽最後のシーンだけ、階段を移動させて、「四面楚歌」の状態を舞台上に作ったのも、なるほどな、と思った。シンプルな階段ゆえ、効果的に使われていたなと思いました。

 

 

 

・愛から始まった劉邦と愛で終わった項羽

劉邦は殺された(と思っていた)虞姫の弔い合戦として、戦いを始めます。「愛」が起因となって、戦いを始めるのです。そこから「仲間のため」という理由づけも増えていくのですが、項羽は権力のために戦っていたものが、「愛」を知って、愛のもとに死んでいくのです。この対比がとても良いなと思いました。

 

 

 

 

・宦官としての趙高

趙高は、元々王朝側の人間で、虞姫と共に項羽軍に入っても、実は王朝のスパイだったわけですよ。でも、趙高は、心優しい虞姫と触れ合うなかで、虞姫のことが人間的に好きになるわけですよ。その流れがとてもよかった。

趙高は、宦官であることのキャラ付けとして、「オネエ言葉」を話すキャラクターだったんです。最初、それがすごい違和感で、物語の中で浮いている存在だなぁ……と思って見てたんですね。ところが、物語が進むにつれて、キャラクターが不思議なまでに物語に溶けていったんです。趙高が違和感だと思ってみていたのに、最後には趙高の気持ちが伝播してきたんです。演者さんの力によるところが大きいと思うので、本当スゴイなと思いました。

 

 

 

高橋由美子さんの妖力

高橋さん、私のなかでショムニで、歌の印象無かったのですね…。とても、歌が良かった。この物語のなかで、王朝側の呂雉は、「自分が男なら権力を持って頂点となりたかった人」なんですよね。呂雉はとても賢くて、言うならば紫式部のように、「お前が男だったらなぁ」とか言われていたと思うんですよ、ええ。でも、女だからこそのやり方で権力を握ろうとしたんです。強くて毒々しくて、弱くて強い呂雉が描かれていてとてもよかったです。

 

 

 

ヒナゲシの花の効果

ミュージカル曲内でもヒナゲシ(虞美人草)は歌われていたのだけれど、

ヒナゲシの花が随所随所で良い効果をもたらしていた。

ヒナゲシ花言葉は、

  • 恋の予感
  • いたわり
  • 思いやり
  • 陽気で優しい
  • 忍耐
  • 妄想
  • 豊饒

 

といった、意味があるようだけれども、そのどれもが物語内に溶けていて、とてもよかったです。

 

・虞姫の最期

純潔が尊ばれる時代、始皇帝に手駒にされて、劉邦に顔向けできないと劉邦のもとに帰らなかった虞姫。強くて弱い項羽と生活するうちに、項羽にも愛情を持つように……。でも、その愛情は、劉邦に抱いたそれとは異なっていて、劉邦に抱く感情が激しさを伴う感情が高ぶるものだとしたら、項羽に抱くそれは共感性からくる、感情を安定させるものだったと思うのです。結局、虞姫は結局、項羽の側につくことを決め、そこで強く生きようとした。そして、項羽がなくなって、劉邦と一緒に穏やかな暮らしができる…となったところで、自らを殺したのです。

虞姫の死は、自殺、というよりはかつての劉邦、思い出の中の劉邦と心中した、というように感じました。愛に生き、愛に死んだ美しい姫が浮かびあがってきていました。

最後に訪れるはずだった、劉邦の結婚式のシーンで終わります。赤い服を着た虞姫と、その隣に寄り添う劉邦、ああ、切ないな、美しいな……、といった感じでした。

 

 

全体として、可愛いかなめさんだったのですが、カーテンコール後に出てきてくださった際に、劉邦役のユナクさんをエスコートしていて、かなめさん、男役が出てる、かっこいい……ユナクさん、かわいい…ってなりました(笑)

 

 

ああ、舞台よかったなぁ……。かなめさん、また拝見したいなぁ……という気持ちと、

 

松本潤にも、舞台をください……(松本さん、絶対、やりたいと思うのだよな……。舞台観劇の噂もよく聞くし、ああいう熱いの大好きそう……。2009年の舞台はチケットを取るすべがなかったので観に行けなかったので、今更に鬼倍率だろうけど、良い舞台観るたびに、日に日に観たい欲が加速していく……)って、なってるから、もはやアホですよね、ええ。(笑)

 

来月にも、再来月にも、別ジャンルの舞台観劇予定があるので、とても楽しみです。

 

 

エンタメは、

 

SAIFU IS HARD だけど HAPPY

 

ですわ、本当。これからも、楽しんでいけたらな、と思います。

そのためにも、健康に生きよう……。